医薬情報研究所社員によるコラム&ブログ

今年は暖冬と言われてますが，ようやく冬らしい寒さを感じるようになって
きましたね。

同時に空気の乾燥が気になるところですが，ここ２，３年ぐらいでしょうか，
時々報道で耳にする 加湿器肺炎 。
先日も某芸人がこの肺炎で重篤な状態に陥ったとか。

加湿器肺（通称：加湿器肺炎）とは，字のごとく加湿器が原因のアレルギー性肺炎です。
加湿器内の水で発生したカビや菌などを吸い込むことにより，肺でアレルギー反応を
引き起こします。ひどい場合には呼吸困難に至ることもあります。

加湿器肺の特徴は，
　・咳が出る
　・発熱や悪寒，全身倦怠感などがある
　・帰宅すると咳が出て調子が悪くなる
　・抗生物質を飲んでも効かない
　　　　　　　　　　　　　　　など。

アレルギーによる肺炎のため，抗生物質を飲んでも効きません。
症状が長引く場合，風邪などと見分ける材料の一つになるかもしれませんね。

対策としては，ズバリ，加湿器の手入れをこまめにしてカビを発生させないこと。
水を毎日取り替える，使用する水はカビが繁殖しにくい水道水を選ぶだけでも予防に
つながるそうです。

ちなみに我が家では，加湿したい時はやかんに火をかけ水蒸気を得るという
原始的なやり方をしてるので，ある意味安心です。


（は）