早いもので，8月もあと4日，今年も残すところ1/3となりました。
今夏は猛暑が続き，夏らしさはあったのですが，子どもたちの夏休みは短く，
また遠出もしていないので，そういった点では物足りない夏でした。
さて，新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関しては，
連日，巷やマスメディアで話題にのぼっていますが，
先週，国立感染症研究所が公表した感染症週報（IDWR）によれば，
ヘルパンギーナの定点あたりの報告数が第21週以降増加しているそうです
（
https://www.niid.go.jp/niid/images/idwr/pdf/latest.pdf）。
すでにご存知の方も多いと思いますが，ヘルパンギーナは，手足口病，咽頭結膜熱（プール熱）と並び，
夏に子ども（特に乳幼児）を中心に流行する感染症の1つで，
主な症状として39℃以上の発熱や，のどの腫れ，小さな水疱などが見られます。
のどの痛みも伴い，乳幼児では，その痛みのために飲食を嫌がり
脱水症状になってしまうこともあるので注意が必要です。
“子ども（特に乳幼児）を中心に流行する感染症”と書きましたが，
免疫力が低下していれば，大人も感染する可能性があります。
特に，大人は子どもより重症化しやすく，脳炎や髄膜炎，心筋炎などに
進展してしまう場合があるので気を付けなくてはなりません。
ただ，ヘルパンギーナの主な感染経路は飛沫感染，接触感染なので，
新型コロナウイルス感染予防と同様に，手洗い・うがいをキチンとしていれば，
ある程度感染を防ぐことができそうです。
まずは，新型コロナウイルス感染症の終息を願うばかりですが，
飛沫，接触を感染経路とする感染症はほかにも多々あります。
新型コロナウイルス禍以前は，寒い時季に比べれば疎かにしがちだった手洗い・うがいも
今後は暑い時季でも，こまめに習慣づけていきたいと思います。
（を）
