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どっちで申請?

2018年1月25日

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」が,
2017年1月に施行されてから1年が経過し,2017年分の申請を
準備中の方もおられるかと思います。

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について

セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)は,健康の維持増進
及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人が,2017年1月1日
以降にスイッチOTC医薬品(要指導医薬品及び一般用医薬品のうち,
医療用から転用された医薬品)を購入した際に,その購入費用について
所得控除を受けることができるものです。

1年間(1月1日~12月31日)に世帯で購入したスイッチOTC薬の購入額が
合計で12,000円を超える場合に,88,000円を限度に総所得金額から控除を
受けることができます。

資料によると対象となるのは83成分1,676品目(平成30年1月22日時点)。
成分ごとの品目数ランキングは,このようになっています。

第1位 インドメタシン        211品目
第2位 プレドニゾロン吉草酸エステル 208品目
第3位 イブプロフェン        161品目
第4位 フェルビナク         157品目
第5位 ジクロフェナク         85品目
〃  テルビナフィン         85品目

主に外用薬で用いられる成分が上位を占めていますが,これらはクリーム,
ゲル,スプレー,パップ,テープなど,剤形が豊富なことが要因なので
しょうか。2017年のスイッチOTC市場は1,745億円が見込まれていますが
成分ごとの「売上」となると上記とは異なる順位になりそうで気になるところです。

新発売や販売中止などによる同制度の最新の対象品目の追加,削除は厚生労働省の
サイト内で確認できます。
セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について
 2 セルフメディケーション税制対象品目一覧 参照

一部報道によると,アンケート調査によるレシートの保管率の低さなどが
指摘されており,また,2021年12月31日までの時限立法であることから,
施行後初の2017年分の申請状況がその後の制度運用にも影響しそうですね。

なお,同制度は医療費控除の特例という側面から,通常の医療費控除との
選択適用となり,どちらも併せて申請することはできません。
通常の医療費控除は明細書での申請が可能になりましたが,どちらで
申請するかはご確認を。

(お)
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