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オプジーボ

2017年1月31日

早いもので,もう平成29年も1カ月が過ぎました。
寒さますます厳しい中,一転今年の春は花粉も倍増というニュースもあり,
いまから戦々恐々としています。

さて,新春は年度の変わり目。
弊社でも新年度版の各種書籍・情報発信に向け鋭意作業を進めております。

一方で,今年は薬価改定のない年ですが,
ちょうど明日,緊急改定が適用となりますね。
そう,「オプジーボ」の薬価改定です。

当ブログをご覧の方には,説明不要と思いますが流れだけおさらいしますと…

オプジーボは,癌免疫療法薬(適応:根治切除不能な悪性黒色腫)
として平成26年9月2日に薬価収載されました。
価格は現在(本日まで)20mg2mL1瓶が150,200円,100mg10mL1瓶が729,849円。
これまでにない画期的な仕組みの新薬として
 ・切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌(平成27年12月17日)
 ・根治切除不能又は転移性の腎細胞癌(平成28年8月26日)
 ・再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫(平成28年12月2日)
と適応追加がなされる中,現状の薬価の枠組みでは保険財政に与える
影響が大きいとの声もあり,平成28年11月16日の中医協で議論され,
以下の基準から
20mg2mL1瓶が75,100円,100mg10mL1瓶が364,925円

となりました(平成29年2月1日適用/平成28年11月24日厚生労働省告示第397号)。

その後,オプジーボのみならず毎年改定を含む薬価制度の見直しの基本方針合意が
成立したのはご存知の通りです。

次回改定に向け,これから具体的な議論がなされていきますが,
安定はもちろん,本来の在り方として患者本位の保険制度の維持を
期待したいと思います。

そして,大事な価格・薬剤情報。これまで同様,正確・迅速にお伝え
できるよう努めますので,医薬情報研究所,およびDIYakuを,
どうぞよろしくお願いいたします。

(わ)
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