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オプジーボ,再び。

2018年8月23日

オプジーボ(一般名:ニボルマブ(遺伝子組換え))の薬価が再算定される
模様です。

8月21日付で,主たる薬効である「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の
用法用量変更(2週に1回3mg/kg→2週に1回240mg)が承認されたことを受け,
8月22日の中医協で審議されました。

今回の措置は,用法用量変化再算定の原則(薬価算定の基準について(平成30年
2月7日保発0207第1号)によるもので,「主たる効能又は効果に係る用法及び
用量に変更があった既収載品(主たる効能変化品及び主たる効能変化品の
類似薬の価格調整の対象となる既収載品並びに副作用の発生の防止等安全
対策上の必要性により主たる効能及び効果に係る通常最大用量が減少した
既収載品を除く。)については、別表8に定める算式により算定される額に
改定する。
」となっています。

年間販売額が規定(今回350億円)以上の品目に対し「当該既収載品の使用方法
の変化,適用対象患者の変化その他の変化により,当該既収載品の使用実態が
著しく変化」で一定以上の市場拡大が見込まれる場合,年4回の新薬収載の
機会に市場拡大再算定を行うルールが適用されました。

これにより,
 20mg2mL1瓶:(現行)57,225円 → (改定後)35,776
 100mg10mL1瓶:(現行)278,029円 →(改定後)173,768
と,いずれも37%台のマイナスになります。

医療機関における在庫への影響等を踏まえ,再算定薬価の適用には一定の
猶予期間が設けられ,平成30年11月1日からとなる模様です。

薬価制度の抜本改革により様々な変化が起こっていますが,弊社でも
適時情報をとらえ,お届けできればと考えています。

参考(中医協資料)
用法用量変化再算定品目について
用法用量変化再算定の要件について(参考)

(わ)
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