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暑いけど日光浴

2018年8月21日

シミやしわが増える,皮膚がんなどなど…嫌われ者の紫外線ですが,
体のためにも太陽の光を浴びることは大切なのです。

太陽の光を浴びることで体内でビタミンDが生成されます。
Caとともに,健康な骨を維持するためにとても大切なビタミンです。

太陽や食物から生成又は摂取されたビタミンDは,肝臓や腎臓で代謝されて活性型ビタミンDに変化します。
活性型ビタミンDはCaの吸収を助け,不足した時は尿中からCaを再吸収するように働き,
骨へのCa沈着を調整して骨形成を促す働きをします。

ビタミンDの18歳以上の目安量は,1日5.5μg,耐容上限量は1日100μg。
 参考(100g中):あらげきくらげ128.5μg,塩鮭23μg,しらす干し46μg

1日目安量を日光浴による体内生成だけでまかなう場合の照射時間を計測した研究結果がありました。
 札幌・つくば・那覇で,
 7月の晴天日の12時では,4.6分・3.5分・2.9分。
 12月の晴天日の12時では,76.4分・22.4分,7.5分。

数字だけ見ていると簡単に摂れそうですが,ビタミンD不足の人が多くなっているようです。

魚類もきのこ類もあまり食べず,日光を浴びる機会が少ない人,
常に紫外線対策を欠かさないような人はビタミンD不足に注意が必要かもしれません。

太陽の光を浴びることでセロトニンが分泌されて,
ストレス解消や気持ちが明るくなるなど精神的にも良い効果が期待できます。

まだまだ暑い日が続いていますが,すこしでも日光浴をして心身ともに元気になりましょう。

(り)
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