今年も残すところ,あと8日。
海外ではメジャーリーグでの日本人選手の活躍や,日本人のノーベル賞受賞,
国内では大阪・関西万博の開催や女性初の内閣総理大臣誕生などが大きな話題となりました。
ほかにも印象深いことは多々ありましたが,
例年,京都・清水寺で発表される“今年の漢字”は「熊」だったことは特に印象的でした。
たしかに熊による人身被害,農作物や家畜への被害といったニュースは連日見聞きし,
特に東北地方での被害が大きかったと記憶しています。
本来,冬眠しているはずのこの時季にも出没することがあるようで,
先日は雪の積もるスキー場に現れ,スノーボーダーが追いかけられるということがありました。
これまでカワイイ,愛らしいというイメージを持っていた人のなかには,
熊に対する見方が少し変わった人もいるのではないでしょうか。
さて,熊は古来より日本に生息していたわけですが(九州では絶滅),
これまでは人間とうまく住み分けていたのだろうと思います。
ですが狭い日本,まったく接触がないこともなく,マタギさんが狩猟・捕獲した熊は
東北地方などでは煮物や熊汁,熊鍋として食することがあるそうです。
寒さが厳しい地域だからでしょうか,汁や鍋はこの時季にはいいですね。
熊肉には滋養強壮や血行改善を期待でき,体を内側から温める効果もあるのだとか。
またコラーゲンが豊富なので,肌の潤いや弾力にも期待が持てそうです。
先に挙げた料理以外にも熊のステーキやしゃぶしゃぶを食べられるお店もあるそうなので,
興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
私自身,熊料理にはなかなか出会う機会はなさそうですが,ぜひとも食べてみたいものです。
昨今の熊被害はすぐに状況が変わるとは思えませんが,
来年は人にとっても熊にとっても,少しでもより良い環境になればいいな,と思います。
(を)