ついこの前に小学生の息子たちが夏休みになったと思っていたら,
いつの間にかその夏休みも終わり,9月になってしまいました。
とはいえ厳しい残暑が続いており,まだ夏真っ盛りという感覚です。
こうも暑いと,毎週土曜日にスイミングスクールに通っている下の息子がうらやましくなります。
そのスクールでは「水いぼ」についての注意が貼られており,
「水いぼ」ができていてもプールに入ることは問題ないが,症状に応じて対応してください
といった内容です。
下の息子も「水いぼ」ができていた時期があり,その時には銀イオンが配合されたクリームを
塗っていました。
そもそも「水いぼ」は「伝染性軟属腫」という疾患で,皮膚のウイルス感染症です。
基本的にはかゆみや痛みはなく,自然に軽快する経過をたどります。
息子も数か月クリームを塗り続けたら症状は良くなりました。
そのため,外科的にいぼを摘出するなどの積極的治療を行うことについては議論があります。
そんな「伝染性軟属腫」を適応症とした医薬品が先日の医薬品部会で了承されました。
ワイキャンス外用液0.71%(成分名:カンタリジン)
用法:通常,成人及び2歳以上の小児に,3週間に1回,患部に適量を塗布する。塗布16~24時間後に,石鹸を用いて水で洗い流す。
本品が無事に承認されれば,これまでに効果が確実な医薬品がなかった「伝染性軟属腫」に対して
塗布剤による治療選択肢が生まれることになります。
用法も3週間に1回の塗布と,負担も少なく治療を継続できることが期待できます。
もう少し早く登場していれば,息子も恩恵を受けることができたのですが。
(と)