医情研通信 Column & Blog

社員's topics

大腸内視鏡検査を受けたことはありますか?

2023年6月20日

先日,2年ぶりに大腸内視鏡検査を受けてきました。

胃内視鏡検査は検査時(特に内視鏡が胃に到達するまでの間)がちょっとつらいのですが,
大腸内視鏡検査は検査前の準備が苦手です。

大腸内視鏡検査はポリープや炎症,そしてがんを正しく診断するために
大腸の中を空っぽにしなくてはなりません。
そのため,検査前に2時間ほどかけてコップいっぱいの腸管洗浄剤を飲んでは
トイレに行くことを繰り返します。
計2Lの洗浄剤を飲むことになりますので,喉が渇いているわけでもないのに
2時間でそれだけの水分を摂るのも意外とたいへんです。
ただ,病院で検査が始まってしまえば内視鏡の挿入時,
大腸内部の観察時の痛みや苦しさを感じることはほとんどなく,
ものの20分程度で終了します。

2019年のデータによると,
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性が66%,女性が51%で
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html),
がんと診断された人は99万9000人以上でした
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/1_all.html)。

部位別のがん罹患率(2019年)は大腸がんが男女ともに第2位で,男女を合わせると第1位に,
また大腸がんによる死亡者数(2021年)は男性が約2万8000人(がん部位別で第2位),女性で約2万4000人(同 第1位)と,
決して少なくありません〔男性の部位別死亡者数の第1位は肺がん(約5万3000人)〕
https://www.jcancer.jp/about_cancer_and_knowledge/%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE%E9%83%A8%E4%BD%8D%E5%88%A5%E7%B5%B1%E8%A8%88#male_e)。

大腸がんでは血便や残便感,貧血などの様々な症状が見られますが,
腫瘍の位置により症状は若干異なります。
またこれらの症状は進行してから現れることが多く,
初期の段階では自覚症状がないため
自身ではなかなか気付きにくいようです。

前半部分で検査前の煩わしさを書いてしまいましたが,
大腸がん早期発見,早期治療によりほぼ治癒が可能と言われています。
大腸内視鏡検査を受けたことがない方は,一度検討してみてはいかがでしょうか。

(を)
コラム&ブログ Column 資料室 Archive 制作書籍 Books

Page Top