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ネッククーラー,AVA血管冷却などで暑さ対策

2022年7月5日

6月末から異例の猛暑日が続きました。
今週は少し落ち着くようですが,東京でも35℃を超える日が多かったですね。

この時期,熱中症予防が大きく呼びかけられており,一般の意識はかなり高まっているかと思います。
水分・塩分補給の方法や,効率的な体の冷やし方等,個人的に毎年新情報に触れることも多く,
いろいろ取り入れてみては,気に入って続けたりしています。

今年でいうと,「アイスリング」で知られるネッククーラーが流行していますね。
↑ワンちゃん用もありますね。(エフオーオンラインストアより)

こちらは,熱を吸収・発熱することで一定の温度を保つ性質がある新素材「PCM(潜熱蓄熱材)」が
充填されており,首回りを約28度というちょうどいい涼しさに保ってくれます。
これまでの冷却材のように冷やしすぎないので,結露もせず,自然に装着し続けられる点がとても快適。
屋外活動に最適ですが,私はお風呂上がりなどにも首につけてひんやり感を楽しんでいます。


また,最近知って試し始めたのが,「AVA血管」の冷却。
「AVA血管」とは,「動静脈吻合(Arteriovenous Anastomoses)」と呼ばれる血管で,
毛細血管に枝分かれする前の動脈と,心臓に戻っていく静脈とをバイパスのようにつなぐ血管だそうです。
皮膚血管のうち,手足の末端,顔面だけに存在し,体温調節を担ってくれている特殊な血管なのだとか。
(日経Gooday「手足の冷えのカギ握る「AVA血管」、調節のコツは?」より)

このAVA血管の多い「手のひら・足の裏・ほほ」の3点を冷やす方が,
「首・脇の下・そけい部」を冷やすよりも,効果的に体温を低下させるようなのです。
(NHK健康チャンネル「熱中症予防!体を冷やすなら「手のひら」効果的な冷却法とは?」より)

 ※すでに熱中症の症状が出ている場合は,首・脇の下・脚の付け根を含めた全身を速やかに冷やす
  ことが重要だそうです


私は以前から,就寝時間帯に手足が放熱して熱くなり,寝苦しくなりがちなのですが,
おそらくそういう時は,手足にあるAVA血管が拡張し,手足の熱放散が多くなっているのでしょう。
これまでは,主に足の裏の熱さが不快だったため,足を冷却材の上に乗せて寝るなどしていましたが,
AVA血管のある手のひらも冷やすべく,冷却材を握ったり,その上に手を置いて寝るなどするように。
劇的に寝やすくなったわけではありませんが,入眠までの時間がより快適になった気がします!

なお,最も効果的に手のひらを冷却するには,15℃ほどの温度が最適なようです。
冷たすぎない方が良いそうで,上のNHK健康チャンネルの記事によると,
冷蔵庫等から出したのち,少し時間が経ったペットボトルがちょうど良いとのこと。

ここ数日,それほど気温が高くなくても,湿度が高く蒸し暑い日が増えそうな予報です。
いろんな方法を組み合わせて,これからの夏を乗り切りたいですね。

(す)
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