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比べてみたら

2022年3月29日

ひさしぶりに大腸内視鏡検査をしてきました。
30代の頃,2~3年に1回は検査が必要といわれ,定期的に行っているのですが,
今回はうっかり6年も放置してしまい反省反省…。
幸い,結果は良好でほっと一安心。次はちゃんと3年後に受けようと思います。

さて,大腸内視鏡検査の前には腸管洗浄剤を用いて腸管内をきれいにしておかなくてはなりません。
経験された方には共感いただけると思いますが,この「前処置」が結構大変なのです。
ある意味,検査そのものよりも大変で,
いざ受ける頃には疲れてどうでもよくなりがちな(個人の感想です)特殊な検査といえます。

今回処方されたのは経口腸管洗浄剤ニフレック®配合内用剤(EAファーマ)という製剤。
これまで通っていた病院では,モビプレップ®配合内用剤(EAファーマ)が処方されていたので
何が違うのかが気になりました。

というわけで,両剤を簡単に紹介すると以下のようになります。

ニフレック(一般名:ナトリウム・カリウム配合剤):1992年販売開始
 服用方法:溶解液2Lを2時間かけて飲む
 味:薄いレモン風味(甘さ控えめ)

モビプレップ(一般名:ナトリウム・カリウム・アスコルビン酸配合剤):2013年販売開始
 服用方法:溶解液1Lを1時間かけて飲む+必ず水を半量飲む
 味:梅風味(かなり甘い)

モビプレップはニフレックと同じ成分にビタミンCを加え,より高浸透圧にした製剤で
服用量が半分で済むようにされています。
現在は比較的新しいモビプレップを使用している病院が多いようですが
ニフレックのほうも,服用方法が単純で,血中の電解質にほとんど影響を及ぼさないことから
高齢の方や腎臓疾患がある方などに広く処方できる利点があるようです。

個人的な感想としては,甘ったるさのないニフレックは比較的飲みやすく感じましたが,
さすがに2Lも飲むのはきつかった~。
2時間で飲み終わらなければいけないところを,3時間近くかかってしまいましたので
やはり飲む量が1Lで済むモビプレップのほうが圧倒的に楽だなと思いました。

昔は,胃の検査時に飲むバリウムの量も大量だったと聞きますが
こういった検査用の機器や薬剤も日進月歩で改良されているのだな~と実感。
ありがたいことです。

(あ)
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