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ヒートショック

2022年2月15日

暦の上ではもう春ですが、先週末は東京でも雪が降り寒い日が続いています。
この時期は温かいお風呂の時間が毎日待ち遠しいですね。
私はとてつもなく早風呂なので、なんとか長風呂習慣を身に着けたいと訓練中です。

さて一方で,この時期に多いといわれているのが入浴中の事故
厚生労働省の人口動態統計によると、一昨年の日本における高齢者(65歳以上)の
浴槽内での不慮の溺死および溺水の死亡者数は4,724人と報告されており,
これは交通事故による死亡者数の約2倍だそうです。
その多くが11~4月にかけて発生しているということですので
やはり冬の入浴には気を付けなくてはなりません。

冬に事故が多くなる原因の1つは,
温度差による血圧の急激な変化(ヒートショック)といわれています。
暖かい部屋から寒い浴室に入ると,血管が縮まり血圧は急上昇しますが
湯舟に入り体が温まることで血管が広がり,血圧が一気に下がります。
この急激な血圧の変化で脳が一時的な貧血状態となり,意識障害を起こして
溺れてしまうことが入浴中の死亡原因の1つと考えられているそうです。

高齢の方は,血圧を正常に保つ機能が衰えていますので特に注意が必要ですが
若い方でも高血圧,脂質異常症,糖尿病の方などはヒートショックによる心筋梗塞や
脳卒中のリスクが高くなるとのこと。ちょっと注意したほうがよさそうです。

以下,注意すべきポイントが消費者庁のホームページに挙げられていました。

・入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく
・湯温は41度以下、浸かる時間は10分まで
・浴槽から急に立ち上がらない
・食後すぐの入浴、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
・同居者がいれば入浴前に一声かけておく


冬の入浴時の危険性については皆さんよくご存じのことと思いますが
毎年相当数の事故が発生していることを考えると予防が難しい問題ともいえそうです。
ぜひこのポイントを頭の片隅に留めていただければと思います。

日本人にとってお風呂はなくてはならないものですから
できることから気をつけつつ入浴時間を楽しみたいものですね。
(あ)
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