医薬情報研究所社員によるコラム&ブログ

私は毎年，この時期はスーツ＆マフラーで通勤しているのですが，
今年は既にコード着用で，すっかり冬仕様なりました。
街もイルミネーションなどで冬支度が始まっていますが，
私の食欲の秋はまだ終わりません。

松茸，さんま，秋鮭，栗，葡萄，梨・・・。
挙げればきりが無いのですが，私がこの時期に近所の
飲食店で必ず注文するのが，晩秋でも楽しめる
「むかごと銀杏の塩煎り」
この秋の食材コラボの相性がとてもよく，
いい酒のアテになるんです。

銀杏は街でもよく目にしますが，むかごはどうでしょう？
むかごとは，自然薯の球芽のことで，地中ではなく葉の
付け根にできる直径1㎝ほどのものです。

その成分は，カリウムや鉄分，マグネシウムなどのほか，
消化酵素のアミラーゼも豊富。また，滋養強壮効果が
期待されるアミノ酸アルギニンも含まれ，皮に含まれる
食物繊維もしっかり摂取することができ，地中に育つ
自然薯とほぼ同等とのこと。

自然薯は和名をヤマノイモといい，周皮を取り除いた根茎
（自然薯自体）を乾燥させたものは『山薬（さんやく）』
と呼ばれ，生薬として利用されています。

サンヤク （山薬）　日本漢方生薬製剤協会より

そんなむかご。あまりスーパーなどで見かける食材でもないので，
調理したことはなかったのですが，先日たまたま売っているのを発見
し，早速購入。そして，軽く茹でて煎って素早く出来上がりました。
皮が付いたまま調理できることもあり，気軽に使える食材でした。

銀杏も栄養価の高い食材ですが，その話は改めて。
とりあえず食べ過ぎ注意！　とだけ言っておきましょう。

（お）