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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.70>
Q:医療費の3要素ってなんですか?

2016年10月5日

A:
 最近、あまり目にすることはなくなりましたが、医療費の動向を見る上で、重要な指
標と位置付けられています。医療費に関する報道で取り上げられる1人当たり医療費は、
1人当たり件数×1人当たり日数×1日当たり医療費で算出されます。この1人当たり
の「件数」、「日数」、「医療費」
3要素と言います。

<さらに詳しく>
 1人当たり件数とは、医療保険の加入者が医療機関を何回受診したかを表すもので、
「受診率」と言われます。
個々の医療保険や地域で全国平均に比べて受診率が高いとい
うことは、医療機関を受診する人が多いということになり、各医療保険の被保険者の年
齢構成や地域の疾病構造が受診率に影響します。例えば、高齢になると複数の疾病を抱
えるので、加入者の年齢構成が高いと受診率は高くなり、年齢構成が比較的若くてもイ
ンフルエンザなどの感染症が流行すると受診率は高くなります。

 1件当たり日数は、1疾病の治療のために医療機関を何日受診したか、または何日入
院したかを表し、診療日数をレセプト枚数で割ったもの
です。1件当たり日数は、急性
期疾患の場合は比較的短く、慢性疾患の場合は長くなります。大学病院のように急性期
疾患に対応する医療機関の入院期間は短く、療養型病院など慢性期疾患に対応する病院
の入院期間は長くなります。

 1日当たり医療費(点数)は、医療費を診療実日数で割ったもので、医療費の単価を
表し、診療報酬改定の結果が影響します。また、最近、話題となっている高額薬剤の使
用のほか、医師の診療行為によっても影響します。

 このように医療費の伸びをみるときに、「受診率」が高い場合は、その地域が受診し
やすい環境(医療施設数)にあるかどうか、複数の疾病を抱える高齢者が多いかなどの
ほかに、その時期に感染症が流行したのかどうか、「1日当たり日数」が多い場合は、
急性期疾患・慢性期疾患など疾病構造や加入者の年齢構成などの要因をみる必要があり
ます。「1日当たり医療費」は診療報酬改定の影響を受けますが、2年に1度の診療報
酬改定の改定率は平均値であり、実際の点数配分によって個々の「1日当たり医療費」
への影響は異なります。このように、医療費を3要素別にみると、医療費増加の要因を
ある程度分析することができます。

 ち、な、み、に。
 野球のトリプルスリーの3要素は、打率「3割」、本塁打「30本」、盗塁「30個」。
ただでさえ達成が難しいこの記録を、史上初めて2度も、しかも2年連続で達成してし
まう選手が出てくるとはね・・・。というわけで、下の写真は山田哲人選手の「2年連
続トリプルスリー達成記念Tシャツ」。
クライマックスシリーズも始まっていないのに、もう絶賛予約受付中です。・・・燕は
今季終戦なので。
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