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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.59>
Q:覚えておくべき海外の巨大製薬会社は?(後編)

2016年9月7日

A:
 前編でも「メガファーマ」という言い方を何度か使いましたが、実はメガファーマに
は厳密な規定はありません。一般的には、世界規模で事業を展開し、新薬を創出し、売
り上げが1兆円を超え、かつ売上ランキングが世界トップ10に入ってる・・・などと言
われています。その基準で言えば、前回紹介したアストラゼネカは該当しないわけです
が、今回も、その一般的に言われている基準にこだわらず、海外の巨大製薬会社をご紹
介。

 まずはフランスのサノフィ
 1999年、フランスに本社を持つサノフィと、同じくフランスの企業・サンテラボ
合併し、サノフィ・サンテラボが誕生します(A)。その一方で、同じ1999年、ドイツ
ヘキスト・マリオン・ルセル(95年にヘキストとマリオン・ルセルが合併して誕生し
た会社)と、フランスのローヌ・プーラン・ローラーが合併し、アベンティスが誕生し
ます(B)。
 その後、2004年に、AがBを吸収合併することで誕生したのが、サノフィ・アベンティ
で、その後、同社は本体であるサノフィに社名変更します。

 続いてはグラクソ・スミスクライン(英)。
 1995年、英国の製薬企業・グラクソウエルカムが合併し、グラクソ・ウエルカム
誕生します。その5年後の2000年、このグラクソ・ウエルカムと、同じく英国に本社を
持つスミスクライン・ビーチャムが合併。そこで誕生したのが現在のグラクソ・スミス
クラインです。

 アメリカに本社を持つ、メルク(米)
 2007年、アメリカのシェリング・プラウ社が、オランダのオルガノンを吸収合併しま
す(社名はシェリング・プラウのまま)。このシェリング・プラウを、2009年、アメリ
カのメルクが吸収します。それが現在のメルク。
 ちなみに、こちらも歴史あるドイツのメルク(独)ですが、両社は経営的に無関係
(歴史的には出は一緒とされています)です。ただし、アメリカのメルクは、「メルク」
の名称使用権を北米に限っており、日本を含むその他の国や地域では「
MSD (Merck
Sharp and Dohme)
」と名乗っています。

 というわけで、巨大製薬企業の吸収合併を2回に分けて見てきたわけですが、ひ
と口で吸収だの合併だの言っても、そこには何万と言う社員や家族がいるわけです。合
併にしてもそれが対等合併なのかどうかで、それぞれの立場もかなり違うハズ。
 なんでそんなことを書いているかと言いますと、前回も紹介した「近鉄-オリックス」
の合併問題。オーナー同士による一方的な合併発表、選手会の話し合い要求、ファンの
選手会支持、選手会苦渋のストライキ、そして「東北楽天ゴールデンイーグルス」誕生
に至るわけですが、どう考えても「対等」ではないわけですよ。いろいろな局面が。ま、
この吸収合併劇に振り回される選手と選手会、そしてファンたちのいきさつは、こちら
の名著で、是非。
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