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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.24>
Q:診療報酬改定ってどうやって決まるの?

2016年6月6日

A:
 コラムVol.7で「診療報酬ってなに? これも2年に1回改定?」を、そして前回、
診療報酬に重要な役割を担う「中医協」について解説しましたが、今回は診療報酬改定
の流れについて説明します。重要なので「読み物」として是非、ご一読ください。

 さて。
 診療報酬改定といっても、診療報酬点数そのものと、診療報酬改定のための財源問題
を合わせてみる必要があります。

 診療報酬の改定は、医療保険医療費の増減につながるため、国の予算(医療費のほぼ
4分の1は国費)など保険財政に影響します。このため改定にあたっては、国家財政
(税収)はもちろん保険料収入の伸びのほか、医療費、医療従事者の人件費、医療機関
経営、消費者物価などの動向を勘案して、改定年度の国の予算編成の過程(12月下旬)
で、厚生労働大臣と財務大臣の折衝後、内閣が改定率を決定します。改定の必要性を判
断する上で参考になるのが前年度の医療保険医療費の動向、人事院勧告の参考資料の民
間給与実態、医療経済実態調査の結果などです。

 次に、診療報酬改定は厚生労働大臣の諮問を受けて、中央社会保険医療協議会(中医
協)で審議
しますが、実は改定後からすぐに次期改定に向けた議論がスタートします。
 中医協の組織は、診療報酬改定結果検証部会、薬価専門部会、費用対効果評価専門部
会など4部会、診療報酬基本問題小委員会と調査実施小委員会の2小委員会、慢性期入
院評価分科会、手術に係る施設基準等調査分科会、DPC評価分科会、入院医療等の調
査・評価分科会など7専門組織で構成されています。
 その年の診療報酬改定後、診療報酬基本問題小委員会、診療報酬改定結果検証部会が
次改定に向けて活動を開始し、他の専門部会、小委員会、専門組織もほぼ1年かけて次
回改定の課題について検討を進め、検討結果を中医協総会に報告し、これを受けて中医
協では9~10月頃から具体的審議がスタートします。

 その間に社会保障審議会医療保険部会・医療部会は、診療報酬改定の基本方針につい
て7月~12月にかけて審議し、12月上旬に中医協に対して基本方針を示します。この
基本方針に基づいて、中医協は新たな点数項目や重点的課題などを審議する一方、診療
報酬改定の必要性などについて厚生労働大臣に意見具申します。

 厚生労働大臣は中医協の意見などをもとに12月下旬に財務大臣と診療報酬改定率につ
いて折衝し、改定率の決定を受けて、1月に中医協に診療報酬改定の基本方針に沿った
改定内容を諮問
します。中医協は、公聴会やパブリックコメントの募集後、2月中旬ま
でに具体的点数項目を厚生労働大臣に答申します。具体的点数の設定にあたっては社会
医療診療行為別調査などを参考にします。

 厚生労働省は3月上旬に診療報酬改定の内容を官報に告示し、合わせて関係通知、診
療報酬改定Q&Aなどが示され、4月から新診療報酬点数表による診療が開始されます。

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