昨年のブログでも記事にしましたが,この時期発表されるイグ・ノーベル賞,
毎年気にして見守っています。
※イグ・ノーベル賞
1991年に創設された,「人々を笑わせ,そして考えさせてくれる研究」
に与えられる賞で,"表のノーベル賞"に対して"裏ノーベル賞"とも言われています。
日本の「カラオケ」や「たまごっち」,「バウリンガル」といった商品でも受賞。
日本はイギリスと並び,受賞常連国で,
創設者によれば,
「多くの国が奇人・変人を蔑視するなかで,日本とイギリスは誇りにする風潮がある」
という共通点があるのだとか……。
つい先日の9月3日(日本時間4日),第36回のイグ・ノーベル賞受賞式が行われました(今年はスイスのチューリッヒで開催)。
受賞者の中には,今年も日本人メンバーが! 2007年から20年連続での日本人入賞となります。
今回「医学賞」に輝いた,故・海野徳二氏と矢島洋氏が1977年に発表した「
鼻のかみ方 揖鼻の気体動力学的研究」です。
「くすっと笑えるけど考えさせられる研究」に贈られる2026年度イグ・ノーベル賞全10部門の研究内容まとめ、日本人は20年連続受賞」
“効果的な鼻のかみ方”を追求するこちらの研究では,
14歳~48歳の男性15人を対象に,鼻呼吸や鼻をかんだ際の呼気速度,呼気量,時間を測定した結果,
「
両方の鼻を同時にかむより、片方ずつかむほうが効率的」だということ,
「
強くかんでも耳に悪いとは限らない」ことが明らかになったとそうです。
鼻は空気の通りやすさに左右差があるため,通りやすい側を押さえて片方ずつかむことで,
通りにくい側にも強い気流を発生させられるのだとか。
息の勢いが速いほど,鼻水を効率よく外へ押し出せるとのことです。
また,研究では鼻をかむことによる耳への影響も記録しており,その結果,
強く鼻をかむと外耳道の圧力が変化するものの,これにより急性の感染が起こることはまれだと考察されました。
結論として,「
片側ずつ」「
かなり強く」「
直前に少し息を吸い,できるだけ長く」鼻をかむことが推奨されるそうです。
半世紀近く前の研究ですが,日常生活で多くの人がふと考えるであろう疑問に答えてくれる,すばらしい内容ですね。
個人的にも,まさに「笑わせ,そして考えさせて」いただけて,今後鼻をかむ際にも生かせそうでありがたいです。
来年はどんな研究が受賞するのか,今から楽しみです!
(す)