先日,大阪大学 坂口志文特任教授が米国の研究者とともに
ノーベル生理学・医学賞を受賞され,大きな話題となりましたね👏
授賞理由は「免疫の抑制に関する発見」。
対象となった免疫システムの研究成果の中で,
坂口教授は過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞という
新しい細胞を発見されました。
制御性T細胞は免疫細胞の活動を制御する役割を担います。
免疫はウイルスや細菌などの外敵と自分の体をつくる細胞を区別し,
外敵だけを排除する仕組みですが,
自分の細胞と外敵をうまく区別できなくなると
自分自身を攻撃して傷つける自己免疫疾患になってしまいます・・・。
制御性T細胞はその異常な免疫反応を抑えます。
自己免疫疾患は現代医学をもってしても完治が難しい病気です。
坂口教授らの研究成果が自己免疫疾患や,またアレルギーの予防などに
応用され,治療の幅がますます広がることを期待したいですね。