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安定確保医薬品

2025年6月12日

いきなり用語を出しましたが,Google Geminiによれば,

安定確保医薬品とは,厚生労働省が医療上必要不可欠で汎用され,
安定供給が求められる医薬品として選定したもので,国民の生命
を守るため,切れ目のない医療供給を確保するために,特に安定
確保について配慮が必要な医薬品を指します。


とのことで,読んで字の如しですね。

対象となる医薬品を選定するためワーキンググループが立ち上げられ,
令和2年11月2日で方針立て,58学会から提案された551成分が検討され,
令和3年3月26日に品目リストが公表されました。

医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議(安定確保医薬品リスト(令和3年3月26日))|厚生労働省

現在は同年10月1日現在に修正された506成分(内用薬:216成分,
注射薬:244成分,外用薬:46 成分)となっています。

このリストでは「カテゴリ設定」としてイ)対象疾病の重篤性,
ロ)代替薬・代替療法の有無,ハ)多くの患者が服用(使用)し
ていること,ニ)製造の状況・サプライチェーンから勘案し,

(1)最も優先して取組を行う安定確保医薬品(カテゴリA):21成分
(2)優先して取組を行う安定確保医薬品(カテゴリB):29成分
(3)安定確保医薬品(カテゴリC):456成分

となっています。
当初から「カテゴリ分類は経時的に変動すると考えられることから,
その時々の状況を踏まえて適宜見直しを行うことが適当」とされており,
上記以降も見直しの要望が高まっており,先月(5月19日)に第3回の
ワーキングが開催されました。

近年では通常の医薬品供給の問題もあり,ニ)製造の状況・サプライ
チェーンの要素は悩ましいところですね。公表が現場の体制に影響し,
良い相乗効果を生むことを期待します。

(わ)
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