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グリーフケアってご存じですか?

2020年10月8日

「グリーフケア」ってご存じでしょうか?

「喪失による悲嘆」(グリーフ)によって受けた心の傷をケアするもので,
死別だけでなく仕事を失ったとか,病気になってかつての身体の状態を失ったとか,
そのような「喪失」による悲嘆もケアの対象となります。

とはいえ,やはり広く知られるのは死別による深い悲しみをケアするものです。
特に配偶者や子どもを亡くした場合,その喪失による心身への負担は
うつの発症や自死につながることも
あります。

死別の悲しみにいちばん効果的なのは
人に話を聞いてもらうことだと言われていますが,

「いつまでもメソメソしてちゃ亡くなった人が浮かばれないよ」
「まだ若いんだから子どもはまたできるわよ」


・・・等々,慰めや励ましのつもりでかけられた言葉に深く傷つき,
悲しみを誰にも打ち明けられなくなる人も
います。

そのため,死別の悲しみを抱えた人たちが集まり,
安心して気持ちを話し,それぞれの話に耳を傾ける
「グリーフケアの会」が少しずつ,各地で立ち上げられて
います。
“時間が解決してくれる”とよく言われますが,
会の存在を知って参加される方のなかには
「死別から5年が経っていますが,初めて胸の内を話せました」
とおっしゃる方もいるそうです。
“時間が解決してくれる”こともあるとは思いますが,
その長短は人それぞれ,悲しみを抱えて生きていくことの重さを感じさせられます。

そんな「グリーフケアの会」について,
鳥取市内にあるおくだこどもクリニックの奥田浩史先生より,
「小さな声に耳を傾ける―preとwithコロナの「小さななずな会」」
と題した御原稿を弊社発刊の『新薬と臨牀』10月号にご寄稿いただきました。

奥田先生ご自身が奥さまを病で亡くされ,
「小さななずな会」というグリーフケアの会に
14年にわたって参加されているのだそうです。
御原稿ではご自身の経験された深い悲嘆や,
「小さななずな会」に集まってこられる方々の言葉,
気持ちを話すこと,聴いてもらうことの「ちから」について
ご執筆くださっています。

「小さななずな会」は,鳥取のホスピス診療所「野の花診療所」の
徳永 進先生と看護師の方々によって始められ,
この秋に100回目を迎えるはずでしたが,
新型コロナの影響により残念ながら現在は休止中。
同様のことが全国で起きているようです。

とはいえ,コロナの影響で十分な看取りができないままに
死別を経験してしまう人が増えている今,
グリーフケアの会はますます必要
とされることと思います。
多くの人にグリーフケアの存在を知っていただき,
必要な人がいつでもケアを受けられるようになることを願っています。

(梅)
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