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ちょっと気になったら

2018年5月10日

GWも過ぎ,いよいよ本格的に汗ばむ季節がやってきました。
とはいえ朝晩は涼しいので,服装選びが難しいですね。
この時期は,ひょんなことから大汗をかいてしまうことが少なくありません。

こうなってくると気になるのが「汗のにおい」です。
春先から今の時期にかけてかく汗は,夏にかく汗よりも,においが強くなるのだとか。

汗を作る汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があるそうで,
全身に存在するエクリン腺から出る汗は,ほとんどが水分のためにおわないのに対し,
わきの下などにあるアポクリン腺から出る汗には,タンパク質・脂質・糖質・アンモニア・鉄分などの
におい成分が含まれており,これらが常在菌により分解されることで,強いにおいが
発生するといわれています(ワキガも、このアポクリン腺の数や大きさが関係しているそうです)。

この時期にかく汗は急激な温度変化によるストレス性の部分汗が多いといいます。
このストレス性の汗はアポクリン腺から出ることが多いうえ,急激に分泌されることで
におい成分も濃くなりやすいのだそう。
もちろん,エクリン腺から出た汗も、長時間放っておくと菌が繁殖して
汗臭くなってくるそうですので油断は禁物です。

いずれにせよにおい対策としては,汗をかいたら濡れたタオルなどで
早めに拭き取ることが肝要だといいます(よく居酒屋などで,おしぼりで顔を拭いたあとに,
わきの下を拭くおじさんの姿を見かけることがありますが,あれは理にかなっていたのですね…)。

また,汗をかかない生活をずっと送っていると,汗腺の機能が衰えて
臭い汗をかきやすくなるそうですので,日頃から運動や入浴などで
積極的に汗をかくことも大切だそうです。

ちなみに衣服に染みついてしまった生乾き臭は,熱いお湯に重曹を入れて,
少しの間煮てみると,すっきり消えますよ!
何度洗ってもタオルやTシャツのにおいが取れないなんて時はぜひ試してみてください。

とはいえ,自分のにおいに気付かないこともしばしば。
このブログを書いている自分が,モワモワにおっている可能性だってあるわけですが…
それを指摘するのは家族であっても難しいでしょうし,指摘されるほうもショックですね。
とはいえ,においを気にし過ぎるのも健康的とはいえません。

ちょっと前に,においを計測する犬型ロボット「はなちゃん」が話題となりました。
強いにおいを嗅ぐと気絶してお知らせしてくれるそうですが,その姿がなんとも可愛いと評判に。
https://www.asahi.com/articles/ASK704T4KK70TIPE023.html

スメハラなんていう言葉もある時代ですから,円滑なコミュニケーションを育むためのツールとして
一家に一台という日が来るかもしれません。

私も「はなちゃん」に悶絶されないよう,身だしなみには気をつけていきたいと思います。

(あ)
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