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5度目の丑の日

2018年7月31日

明日は,今年5度目の土用の丑の日です。5度目・・・!?
そうなんです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが,
土用の丑の日は1年に何度かあるんです!
今年は,1月21日,2月2日,4月27日,7月20日,8月1日,10月29日が
土用の丑の日にあたり,明日8月1日は今年5度目の土用の丑の日というわけです。

とは言え,一般的に土用の丑の日と言えば,夏,そして鰻(うなぎ)です。
そういう意味では,明日は「二の丑」(夏の2度目)にあたります。

メディアなどでも取り上げられているとおり,近年,鰻の価格は高騰しています。
それもそのはず,鰻の稚魚(シラスウナギ)の不漁の影響などによって,
2000年に約16万トンもあった鰻の国内供給量が,
2015年には約5万トンにまで減っています
(農林水産省HPより,http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1607/spe2_02.html)。
実に7割近くも減少しているんですね。

そう言えば,会社の近所にある鰻屋さんでも何度か値上げをしていて,
いまでは,うな重が普段の昼食代の5日分程度に。
鰻の代替として,食感の似た割安な魚が出回っているというのも頷けます。

今回あらためて鰻の栄養素を調べてみたところ,
ビタミン(A,B1,B2,E,D)のほか,
カルシウム,鉄分,亜鉛,脂質(DHA,EPA),コラーゲンなど,
栄養素が豊富に含まれていました。
江戸時代から始まったとされる,夏,土用の丑の日に鰻を食す習慣。
起源は諸説あり,平賀源内が起案したという説が有名ですが,
偶然によるものか否か,当時どこまで検証されていたのか定かではありませんが,
鰻には,夏バテ予防の効果がしっかりありました。

夏の風物詩の1つである“鰻”。ますます庶民には手が出しにくくなっていますが,
十数年後にはさらに希少なものになっているかもしれません・・・。

特に異常とも言われている今年の夏を乗り切るためにも,
久し振りに鰻を食べたいと思う,今日この頃です。

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