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山登り2

2017年10月31日

先日、乗鞍岳(剣ケ峰3,026メートル)に登ってきました。
乗鞍岳は北アルプスの南端に位置し,剣ケ峰を主峰とした23の峰々から成る山です。

3,000メートル級の山に登ったなんて一見すごいことのように思われるかもしれませんが
実はこの山、初心者でも登れる山として人気で,
〝ハイヒールでも登れる3,000メートル級“というキャッチフレーズがついているくらい
お手軽な山なんだそうです(ハイヒールではさすがに無理だとは思いますが…)。

人気の理由は2,702メートル地点までバスで到達できてしまうことでしょうか。
実際に登るのは300メートルちょっと。登山道も比較的歩きやすく、
頂上まで1時間半で行ける手軽さゆえ、毎年多くの人が訪れるようです。

とはいえ、山は山ですので侮ることはできません。
特に一気に高地へ上がってからの登山は空気の薄さや,気温などに
身体が慣れていない中での運動となりますので、最初は深呼吸などをしながら
会話ができる程度にゆっくり歩くと良いようです。
また,一般的に2,000メートルを超える所では高山病の症状が出ても
おかしくないそうですので注意が必要とのこと。
往復3時間程度の滞在ですので自覚症状が現われる人は少ないといいますが、
そういわれてみれば確かにいつもより息苦しかったような…。ただの運動不足でしょうか。
森林限界なので高い木々は生えておらず、天気にも恵まれ,見晴しはとても良いものでした。
しかし山頂付近は岩ばかりで辟易…。だんだん足が上がらなくなってきて
小石を蹴ってしまったり,変なところでつまずいたり…。
なんとか登頂を果たすも、この先老いに向かってケガをしない体を作るには
筋力を高めることが大事なんだなあと改めて実感することとなりました。
途中でガスが上がってきてしまい,期待した眺望は得られず,
また,ものすごい人混みだったので早々に下山です。

なぜ人は山に登るのでしょうか…答えはいまだわからずですが,
究極の非日常を味わっているような感覚は確かにあったように思います。

ところで,夜になってからものすごく日焼けをしていることに気付きました。
登山中は寒いくらいの気候だったので,自分たちが焼けていることに
気付かなかったのですが、連れは,顔が真っ赤っ赤!
私も耳と指先だけしっかりと焼けてしまいました。

後でわかったことですが、紫外線は一般的に標高が1,000メートル高くなると
約10%強くなるそうです。また、大気が澄んでいる時などは、
さらに紫外線が強くなることがあるとのこと。
ということは、いつもより30%は強い紫外線を浴びていたことになります。
これは完全に盲点でした…。
登山の際には秋や冬でも紫外線対策を万全にする必要がありそうです。

なんやかんや気を付けなくてはならないことの多い登山ですが、
このたび装備を揃えてしまったので、またぼちぼち出掛けてみようかなと思います。

(あ)
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