医情研通信 Column & Blog

社員's topics

またもやキノコの話

2017年9月19日

前回のブログキノコの話題が出たせいでしょうか,
昨夜は松茸の土瓶蒸しを食べる(飲む?)夢を見ました。
毒キノコの話だったのにポジティブな夢をみたものです。

ということで,キノコの話題をもう1つ。

みなさんは「スエヒロタケ」と「ヒトヨタケ」というキノコをご存じでしょうか?
この2種類のキノコはなんと,ヒトに感染することがあるのだとか!
キノコから感染!? 最初は衝撃的でしたが,キノコもカビと同じく菌類ですから
感染症を引き起こす種類が存在してもおかしくはないのですね~。

普通のキノコでは,胞子を吸い込んだとしても
ヒトの免疫力によって菌は死滅してしまうそうなのですが
スエヒロタケとヒトヨタケは免疫力に耐える力が強いため,
生き残ってしまうことがあるのだそうです。

感染した場合,菌糸が気管支の中に住み着き,しつこいの症状が続くそうです。
また,喘息肺炎になったりすることもあるそうです。

両者ともに日本中のどこにでも生息している,とても一般的なキノコだそうですよ。
もちろん過度に恐れる必要はないとのことですが,
免疫の弱っている方(特に気管支や肺を患っている方)や小さいお子さんは
キノコの発生していそうなジメジメしたところには近づかない方がよいようです。

キノコによる感染症は,日本でこれまでに30例程度が診断されているそうですが,
実際の患者さんはもっといるのではないかといわれています。
なかなかキノコに感染しているとは思わないでしょうし,診断がつかないということですね。
ちなみに,日本でこの研究と診断を行っているのは千葉大学真菌医学研究センターのみだとか。
興味を持たれた方は覗いてみてください。

日本には4,000~5,000種類ものキノコが存在しているといわれています。
このうち、食べることができるといわれているものは約100種類,
いわゆる毒キノコ200種類以上あるそうです。
そして残りのキノコは,毒性の有無自体も分かっていないのだそうです。
食べることができるキノコって意外と少ないのですね~。
博打のような挑戦を続け,食用可能な100種類を見出した先人の方々には頭が下がる思いです…。

先ほどのスエヒロタケも,毒はないので海外では食用とされていたりもするようです。
また,スエヒロタケの菌糸体から抽出したシゾフィランという物質は
抗がん剤として医療現場でも使用されているとか…。

うーん。キノコって奥が深い…。

(あ)
コラム&ブログ Column 資料室 Archive 制作書籍 Books

Page Top