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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.95>
Q:日本人の死因順位の男女差はどうなっているの?

2016年12月7日

A:
 厚生労働省が毎年発表している「人口動態統計の概況」によると、2015年の日本人の
死因上位は、①悪性新生物②心疾患③肺炎④脳血管疾患⑤老衰-の順です。これを男女
別でみると、男性は上位4位までは同じですが、第5位に「不慮の事故」、女性は「肺
炎」と「老衰」の順位が入れ替わり、3位老衰、5位肺炎となっています。女性の平均
寿命は男性より長いので、「老衰」が上位になっているようです。ちなみに、死因10位
までみると、男性は7位に「自殺」、8位「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」、10位「
肝疾患」、女性は8位に「大動脈瘤及び解離」、9位「血管性等の認知症」、10位「ア
ルツハイマー」となっており、男女差が出ています。
<さらにくわしく>
 2015年に亡くなった人は129万444人。このうち「悪性新生物」で亡くなった人は、
男性21万9508人、女性15万838人。これを部位別にみると、男性は「口唇、口腔・咽
頭」「食道」「胃」「肝・肝内胆管」「喉頭」「気管、気管支・肺」「膀胱」「前立
腺」「白血病」など多岐にわたって女性を上回り、女性は「結腸」以外、女性特有の
「乳房」「子宮」「卵巣」が多くなっています。
 同様に「心疾患」の男女差をみると、男性は9万2142人、女性10万3971人で、「
心疾患」では女性の方が多く、内訳では男性は「急性心筋梗塞」「その他の虚血性心疾
患」で女性を大きく上回り、女性は「慢性非リウマチ性心内膜疾患」「心不全」で男性
を大きく上回ります。「肺炎」は、男性6万5609人、女性5万5344人で男性が多くな
ります。「脳血管疾患」は男性5万3576人、女性5万8397人ですが、内訳をみると、
「くも膜下出血」は男性が4643人だったのに対し、女性は7833人で、女性が男性の約
1.7倍。「脳梗塞」も男性3万70人に対して女性3万4453人で女性の方が多くなってい
ます。
 
 死因を上位10位まで広げると、交通事故や転落・転倒などの「不慮の事故」は男性2
万2121人、女性1万6185人、「老衰」は男性2万894人、女性6万3916人と男女差が
あります。特に女性は9位に「血管性等の認知症7968人」、10位に「アルツハイマー
病7229人」が入っていますが、男性は10以内には入っていません。

 ちなみに、1945年当時の死因上位は、「結核12万1769人」「脳血管疾患10万5728
人」「悪性新生物6万4428人」「老衰5万8412人」「肺炎・気管支炎5万4169人」
でした。結核は1958年まで上位を占めていましたが、その後、医薬品の開発普及によっ
て減少し、2015年に「結核」で亡くなる人は1956人にまで減少しています。上位3死
因をみると、1981年には「脳血管疾患」と「悪性新生物」の順位が入れ替わり、1985
年に「脳血管疾患」と「心疾患」の順位が逆転。それ以降、「悪性新生物」「心疾患」
「脳血管疾患」の順位は変わっていませんが、「肺炎・慢性閉塞性肺疾患」は一貫して
増加傾向にあります。
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