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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.65>
Q:覚えておきたい医薬品 ⑦【高血圧薬】編

2016年9月23日

A:
● “覚えておきたい医薬品”シリーズ。第7回は「高血圧薬」なのですが・・・。最
初に言っておきます。無理です。高血圧薬の代表薬を、他と同じように4つ~5つ選ぶ
なんて。絞った候補薬だけで軽く20です。
 しかしだからと言って、ここで20薬品を並べ、「はい、覚えましょう!」というの
も乱暴なのはわかっております。なので、なんとか5つに絞りました。が、これがイ
コール、代表薬というわけではありません。以上、長めの言い訳です。

●高血圧の医薬品にはいくつかの作用がありますが、その代表的なものが「カルシウム
拮抗薬
」。これは、血管の壁にある血管平滑筋にカルシウムイオンが入ってくると、こ
の筋肉が収縮しますが、これをブロックすることでこの筋肉を弛緩させ、血管の収縮を
妨げ、血圧を下げるというもの。その中でも特に、ジヒドロピリジン系は使用頻度も高
く、高齢者を含め、第一選択薬として使用されます。その代表的な医薬品がノルバス
(ファイザー)、アダラート(バイエル)、そしてアムロジン(大日本
住友)。
 なんとまあ、一挙に3製品もここで選んでしまいました。・・・が、「カルシウム拮
抗薬」が最も多く処方されていると言われる降圧剤なので、そこを鑑み。

●続いてアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬。いわゆる「ARB」と呼ばれる一群。こちら
は、我が国ではカルシウム拮抗薬に次いでよく使用されていると言われる降圧剤。血管
収縮や体液貯留、交感神経活性亢進を抑制することで血圧を下げるという作用です。ち
なみに心臓保護作用や腎臓保護作用、インスリン感受性改善作用もあるため、心臓病や
腎臓病、糖尿病患者の降圧剤・第一選択薬としても利用されています。ARBの代表が武
田薬品工業ブロプレス

●最後に、β遮断薬
 ストレスなどによって分泌されるカテコラミン(カテコールアミン)というホルモン
は、細胞の受容体に結合して作用します。またαとβの2種類の受容体がありますが、こ
のうち心臓にあるβ受容体を遮断することで心拍出量を減らし、中枢での交感神経を抑
えることで血圧を下げる薬がβ遮断薬です。その代表例がアーチスト(第一三共)。

 ※このほか、降圧剤には、ACE阻害薬利尿薬α遮断薬など様々な作用を持つ
  グループがありますが、今回は3グループに絞らせていただきました。

 ちなみに・・・。
「高血圧」「歴史上の人物」で検索してみると、出てきたのが、かの上杉謙信。戦国武
将の死因なんて諸説あるのでしょうが、なんでも謙信は肉類を一切口にしないかわりに、
梅干しや味噌を肴に越後の酒を痛飲していたとか。1570年、脳卒中で倒れ左片麻痺と
なった後の1578年、酒席で便所に立った際に脳卒中を再発。一度は意識を取り戻した
が、再び昏睡状態となり不帰の客となったそうです。
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