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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.47>
Q:在宅医療ってなんですか? 在宅医療と薬剤師のかかわりは? 

2016年8月1日

A:
 「在宅医療」というと、医師による往診・訪問診療、訪問看護などを思い浮かべます
よね。そもそも「在宅医療」という言葉は、1987年6月に当時の厚生省の国民医療総合
対策本部が「長期入院の是正、老人医療の見直し、在宅医療の推進」の方向を打ち出し、
1988年4月の診療報酬改定で「在宅療養」の項目が新設されたことが始まりと言えます。
それ以前は、往診料や指導料の自己注射指導管理という診療報酬上で対応していました。

 その後、1992年の第2次医療法改正で、医療提供の理念規定が整備され、「病院、診
療所、老人保健施設その他医療に関する施設の機能に応じ、かつ、医療を受ける者の居
宅を含む適切な場において、国民に必要かつ良質な医療が効率的に提供されるよう確保
されなければならない」との規定により、在宅が医療提供の場として明記されました。
また、1994年10月の健康保険法改正で、「在宅医療を保険給付の範囲」に明記された
ことなどにより、「在宅医療」が法的に裏付けられ、診療報酬上の対応も鮮明にしてき
ました。

 ということで在宅医療とは、医師や看護師が老人福祉施設や自宅など、患者の居宅を
訪問して行う医療行為
です。

<さらに詳しく>
 「在宅医療」は、入院医療に比べて医療費は低く抑えられると言われ、健保法改正の
国会審議などでは、厚労省に対して「安上がりの医療を進めるものだ」との批判もあり
ましたが、厚労省は当時、在宅医療を進めるためには多くの医療職が関わるため「かえ
って医療費はかかる」と反論していました。ただ、在宅医療を進めるためには、療養ス
ペースの確保や、医療関係職はもちろん家族にも負担がかかるため、中々進展していな
いのが現状で、このため厚労省は、診療報酬による入院期間の短縮化などの政策誘導に
より、在宅医療の推進策を展開しています。

 薬剤師と在宅医療の関わりとしては、薬剤師が在宅患者宅を訪問し、医師から処方さ
れた医薬品を届けたり、医薬品の正しい服薬法等についての指導助言、残薬の確認や副
作用の把握などを行い、患者の状態に合わせて医師や看護職などへの情報提供、訪問診
療に同効して薬学の専門的立場から医師に助言することなどがあげられます。
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