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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.46>
Q:門前薬局、かかりつけ薬局、面分業って、なに?

2016年7月29日

A:
 前回は薬剤師の仕事について、そしてvol.16では医薬分業について説明しましたが、
今回はさらに一歩進んで様々な形態の薬局についてです。
 時折耳にしませんか?「門前薬局」やら「かかりつけ薬局」。

<門前薬局>
 「門前薬局」とは、端的に言うと、病院や診療所の敷地を出て直ぐ前「門の前」にあ
る調剤薬局のことです。患者さんにとって門前薬局のメリットは、診療を終えて直ぐ近
くの薬局に処方せんを持っていくと処方してもらえるという点。一方、調剤薬局側も、
ほぼ特定の医療機関からの処方せんに対応するので医薬品の在庫を多く抱えなくてよい
と言えます。ただし、調剤報酬では、特定の医療機関からの処方せんが多く占める(1
か月70~90%)場合は、調剤基本料が減額されます。
 ちなみに、1994年4月の診療報酬改定の際に、保険医等が遵守すべき「療養担当規
則」の改正で、特定の保険薬局へ患者さんを誘導することが禁止され、医療機関が処方
せんを発行する際、特定の調剤薬局を指定したり誘導したりすることはできなくなりま
した。

<かかりつけ薬局と面分業>
 門前薬局で医薬品の処方を受けることを「点」分業とすれば、患者さんがどこの医療
機関を受診しても自宅から身近なところにある調剤薬局に処方せんを持って行き、処方
してもらうことが「面分業」です。「面分業」と「かかりつけ薬局」は強い関連性があ
ると言えます。「かかりつけ薬局」は、患者さんの服薬情報の一元的・継続的な把握、
在宅で療養する患者さんの薬学管理・相談などを行うということで、地域医療という観
点から重要視
されています。とくに高齢になると、複数の診療科を受診する機会が増え
るので、「かかりつけ薬局」を持つことで、多剤投与や重複投与等による相互作用の防
止、医薬品の飲み残しや飲み忘れによる残薬問題の解消につながることが期待されてい
ます。

 厚生労働省は、「かかりつけ薬局・薬剤師」を推進するため、2016年度調剤報酬改
定で、患者の服薬状況を一元的・継続的に把握して調剤業務を行うことを評価する、
「かかりつけ薬剤師指導料」「かかりつけ薬剤師包括管理料」を新設しました。

 なお、今は死語になっていますが、「第二薬局」という言葉がありました。これは医
療機関が自ら外部に調剤薬局を開設して処方せんを授受する仕組みです。医療機関と調
剤薬局が経営的に相互関係を持つため、厚生労働省は1982年、調剤薬局のあり方として
①構造的、機能的、経済的に医療機関から独立している②医療機関の同一の建物又は敷
地にあって、総合的に判断して医療機関の調剤所とみなされる調剤薬局は、保険薬局の
指定を行わない-など、規制を強化しました。

 ※ただ、今年10月からは規制緩和の一環として、医療機関と同一敷地内にある保険
薬局も認められることになりますが、その医療機関を受診した患者の来局しか想定でき
ない場合などは認められません。
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