コラム & ブログ Column & Blog

医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.25>
Q:薬剤比率って何? 薬剤費比率、薬剤料比率の違いは?

2016年6月8日

A:
 いわゆる「医療費に占める薬剤費の比率」を「薬剤比率」と言います。
 が、社会医療診療行為別調査では「薬剤料の比率」を使い、厚生労働省が中央社会保
険医療協議会に提出する「薬価制度等関連資料」の中では「薬剤費比率」と使い分けて
いるようです。

 まず、社会医療診療行為別調査の「薬剤料の比率」とは、診療報酬明細書(レセプト)
の総点数に占める「投薬」「注射」などの薬剤点数の割合で、これには「投薬」「注射」
を包括した診療報酬点数や、DPC/PDPS(診断群分類に基づく、急性期入院医療の診療
報酬支払方式)のレセプトは対象外となっています。

 これに対して、厚労省が中医協に提示する「薬剤費比率」は、医療保険の医療費に労
災保険、全額自己負担医療などを加えた国民医療費をベースに、労災保険などでも医療
保険と同じ割合で薬剤が使用されたものと仮定して国民医療費の薬剤費総額を算出し、
その割合を推計したものです。

<解説 さらに詳しく>
 「薬剤料の比率」を年次推移でみると、1991年(6月審査分)は入院19.6%(投薬
5.7%、注射11.7%、その他2.2%)、入院外45.2%(投薬42.7%、注射39.1%、その
他2.5%)でした。その後、慢性期医療や急性期医療で診療報酬点数の定額制、包括化や
後発医薬品の使用が進んだこともあり、2014年には入院9.3%(投薬3.0%、注射5.4%、
その他0.9%)、入院外33.9%(投薬24.7%、注射5.7%、その他3.5%)まで縮小しま
した。ただ、入院外の薬剤料に調剤薬局分を加えた薬剤料の比率は40.5%(投薬32.7%、
注射6.1%)になり、入院外医療費の約4割は薬剤料ということになります。ちなみに、
薬局調剤の薬剤料の比率は74.6%です。

 厚労省が中医協に提示する「薬剤費比率」の年次推移をみると、1993年度の国民医療
費24兆3630億円のうち薬剤費は6兆9400億円で、薬剤比率28.5%。2014年度は国民医
療費39兆2120億円、薬剤費8兆4900億円で薬剤比率21.7%
となりました。20年あまり
で国民医療費は37.9%増加しましたが、薬剤費は18.0%増にとどまっています。
 「薬剤料の比率」「薬剤比率」も慢性期医療や急性期医療の薬剤費が除かれているため、
実際の薬剤料に比べると割合は低くなっています。

 というわけで、全体にしめる薬剤の比率の解説だったわけですが、2014年の薬剤比率
21.7%

 ちなみに先日行われた「日本ダービー」で惜しくも2着に敗れた「サトノダイヤモンド」
の単勝支持率(全単勝馬券にしめるサトノダイヤモンドの単勝の購入割合)が、これにか
なり近い約21%。オッズは3.8倍で2番人気でした。 ・・・だからなんだって話ですが
(2着馬だし)、こちらの方が実感しやすい人もいるようなので。
コラム&ブログ Column 資料室 Archive 制作アプリ Application

Page Top