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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.13>
Q:有床診療所と病院の違いって、なに?

2016年5月11日

A:
 先の「vol.10」で「病院と診療所の数」を解説しましたが、もしかしたら本日のテ
ーマを先に書くべきでした。すみません。
 有床診療所と病院を区分するもの、それは「20」です。

 医療法では、「病院」の定義として、「医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人の
ため医業又は歯科医業を行う場所であって、20人以上の患者を入院させるための施設を
有するもの
をいう」としています。一方「診療所」は「医師又は歯科医師が、公衆又は
特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であって、患者を入院させる施設を有し
ないもの又は19人以下の患者を入院させるための施設を有するもの
をいう」とあります。
つまり、病床数が20床以上を「病院」、病床数20床未満の診療所を「有床診療所」、
病床がないのは「(無床)診療所」
です。

<もっと知りたい 解説-1>
 また医療法では、病院の中でも、「地域医療支援病院」「特定機能病院」についての
規定を設けています。「特定機能病院」(400床以上、患者紹介率30%以上)は、平成
4年の第2次医療法改正で制度化され、高度な医療の提供、高度な医療技術の開発・評
価、高度な医療に関する研修を役割としており、厚生労働大臣が個別に承認します。平
成24年2月29日現在で、国立がんセンターなどナショナルセンターほか、大学病院本
院など、84施設が承認されています。
 これに対して「地域医療支援病院」(200床以上、患者紹介率80%以上)は、平成
9年の第3次医療法改正で制度化され、紹介患者に対する医療提供、医療機器の共同利
用、救急医療の提供地域の医療従事者に対する研修を役割とし、都道府県知事の個別承
認となっています。平成24年1月1日現在で、国立病院、都道府県立病院など386施設
が承認されています。

<もっと知りたい 解説-2>
 ちなみに、平成9年の第3次医療法改正で、従来の「総合病院(100床以上、診療科
5科以上)」は廃止されました。病院名として「総合」を使用することは構いませんが、
医療法上、「総合病院」の規定はなくなりました。

 「有床診療所」は従来、48時間という入院期間の規制がありました。しかし、地域
によっては入院施設や高度な医療を行う施設があること、実際の入院期間は48時間を
超え平均16日超となっていることから、平成18年の第5次医療法改正で「48時間規
制」が撤廃(平成19年1月1日)されました。

 というわけで・・・重要な数字は「20以上」と「19以下」。
 これに当てはまる別の案件はないかとネットを模索したところ・・・。なんというこ
とでしょう。単なる「成人年齢」と一緒じゃないですか。覚えやすいですね。
 有床診療所と病院を区分する境界線は、酒・タバコと一緒。もっとも選挙権に続き、
成人年齢を18歳に引き下げる動きがありますから、この先どうなるかわかりませんけ
どね。
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