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医療・医薬業界
どーせなら、覚えちゃお!

コラム<どーせなら、覚えちゃお! Vol.2>
Q:国民医療費って、いったいいくら?

2016年4月4日

A:
さて、第2弾は国民医療費。この国の行く末を決める予算関連のニュースでは欠かせないもの。
それが国民医療費。いったいいくら?と尋ねられて、答えられないのはもちろん、金額が大きく違っても、
ケタ数が違っても、ちょっと恥ずかしいですよね? でも、答えられない。だから「あ~それは・・・とて
つもない金額だよ」などとごまかしてしまうもの。それが国民医療費。私だけ?

ちなみに、厚生労働省が毎年発表している「国民医療費」は、その年度内に医療機関などで保険診療の対
象となる医療費を推計したもの。医科や歯科の診療費、薬局の調剤医療費はもちろん、生活保護の医療費(医
療扶助)や訪問看護医療費、柔道整復師や鍼灸師による治療費(健康保険適用分)なども含まれます。しか
しなぜか先進医療や正常な出産、人間ドック、医師の指示がないあん摩・マッサージなどは含まれません。
 というわけで、結論。2014年度の国民医療費は40兆8071億円です。前年度に比べて7461億円(1.9%)
増加しました。これを制度別でみると、医療保険から給付される医療費は19兆1253億円、75歳以上
が対象の後期高齢者医療の給付分13兆3900億円で、両制度分で国民医療費の79.7%を占めています。
国民医療費の財源をみると、保険料(事業主+被保険者)が19兆8740億円で48.7%、公費は15兆
8525億円(国庫10兆5369億円、地方自治体5兆3157億円)で38.8%、患者負担4兆792億
円、11.7%となっています。また、診療種類別に国民医療費をみると、入院医療費は15兆2641億円
(37.4%)、入院外13兆9865億円(34.3%)となっていますが、これを病院と一般診療所に分けると、
病院は20兆5439億円(50.4%)、一般診療所8兆7067億円(21.3%)となり、病院に関する医療
費が国民医療費の5割を占め、その割合も徐々に拡大しています。
 国民医療費は1965年度~1978年度まで、医療保険制度の充実や医療施設の整備によってほぼ毎年2
ケタ台の伸びで推移していたため、当時の厚生省の吉村仁保険局長が「医療費をめぐる情勢と対応に関する
私の考え方」(医療費亡国論)と題する論文を発表して物議を醸したこともあります。その後、厚労省は医
療保険制度改革や医療費適正化対策を推進してきたこともあり、比較的、低い伸び率で推移しています。
 
と、いうわけで、日本の国民医療費はスバリ「約40兆円!」です。どーせなら覚えちゃお!
 ち・な・み・に。
 この「40兆円」という金額。2012年度のスペインの国家予算(歳入)に匹敵し、なんと同年のロシア
(35兆円)を超えています。すげ~~。
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