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5秒ルール

2021年11月18日

秋も深まってきたこの頃ですが,例年より暖かい日が続いていますね。
しかしラニーニャ現象が発生している影響で,12月からは冬らしく寒くなる可能性が高そうです。
分厚いコートの準備をしておかないとですね。


最近ふと気になったのですが,
「5秒ルール」,食べ物を床に落としてしまったときによく言われますよね。

 5秒ルール(ごびょうルール)とは、
 「床や地面に食品を落としたとき、5秒以内に拾えばその食品は菌に汚染されない」という迷信である。

 (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

確かに,5秒という時間の根拠も謎の迷信ですね。
本気で信じられているというよりは,落としたものを拾って食べることへの言い訳?的に利用されてきた節があります。
驚くのは,これが日本だけでなく世界的規模で認知されていること。
地域により,「3秒ルール」や「10秒ルール」だったりするそうです。

しかし,この5秒ルール,必ずしもすべて迷信というわけでもなさそうです。
上で引用したWikipediaにもあるように,
「拾われるまでの時間が食品の安全性に影響を与える」ことは実証されています。

イギリスのアストン大学のアンソニー・ヒルトン教授率いる微生物学者たちは,
大腸菌と黄色ブトウ球菌がどのようにして地面から食べ物に移動するのかを調査するため,
様々な屋内の床に,トーストやパスタ,クッキー,ハム,ドライフルーツなどの食品を落として研究したとのこと。
「落とした食べ物の5秒ルール」の科学的根拠が実証される」(ギズモード・ジャパン)より

結果,「時間は,床の表面から食べ物へバクテリアが移動する重要な要因である」ことを突き止めました。

ただ,床の種類によってかなり異なり,例えばカーペットはバクテリアが着きにくい傾向にあるのですが,
フローリングに落ちた食べ物はバクテリアが着きやすく,5秒以上は止めた方が良いらしいです。
そしてベタベタした食べ物を拾って食べるのは論外とのこと。

なお,イグ・ノーベル賞の受賞にもつながった,当時高校3年生(!)による研究では,
 ・多くの場合,「乾いた床」はバクテリアを含んでおらず,乾いた床に落ちた食品は安全
 ・汚染された床の上では,5秒以下の時間でも相当数の菌があった
…ということが判明しています。


まとめると,
「カーペットなどの乾いた床に落ちたクッキーなどの乾いた食べ物を,数秒以内に拾って食べる」
のは衛生上は問題なさそうですね。
それ以外は,湿ったキャンディーなど粘着質の食べ物を拾って食べるのはNGとして,
落ちた床の状態の見極めが必要そうです。

とっさに迷った時はこの知識を役立てようと思います!
(す)
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