医情研通信 Column & Blog

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枯山水のように

2020年3月17日

ついにWHOからパンデミック宣言がなされた,新型コロナウイルスの大流行。
闘病中の方のみならず,感染していない多くの人の日常にも大きな影響が出ており,
できるだけ早く終息することを願うばかりです。

先日テレビで,一般人が出演するドキュメンタリー番組を見ていたら,
本人の私物として登場したあるボードゲームがありました。
「枯山水」というゲームです。
ゲームの目的はと問われると,「徳を積む」(!)とのこと。
詳しく言うと,プレイヤーは禅僧となり,枯山水を作るというゲームで,
手持ちのアイテムを他プレイヤーと交換したり,時には強奪したり,
いろいろな効果のある「作庭家カード」を使ったりしながら,
砂や苔,石を配置していき,高評価を得られる洗練された庭を目指します。

こちらのゲーム,発表当時から話題を集め,一時は入手困難だったそうなのですが,
素人目にも人気なのがうなずけるクオリティです。
配置する石はフィギュアになっており,色は手塗りで仕上げられているそうで,
本物の石のような彩色がとてもきれいでちょっと欲しくなってしまうほど。

気になる「徳」とは,自分のターンで座禅を選択すると得られるポイントで,
積んだ徳で石を獲得したりと,ゲームを進めるにあたって重要な要素です。
他プレイヤーからアイテムを強奪すると減ってしまったりもするため,
実際にやってみた人からは,「徳が足りない」「徳の低い行動」などと,
プレイ中の会話に徳というワードが飛び交い,面白かったという感想も。

実生活では,さりげなく善行を重ねることで,徳の高い人に近づけるそうです。
現状でいえば,物資を買い占めたり,人の不安を煽ったりといった行動は,
徳が低くなるといえるかもしれませんね。(その前に迷惑ですが)

落ち着かない時ほど,徳を高め,枯山水のように穏やかな気持ちでありたいですね。

(す)
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